8月24日東京で行われた薬害根絶デーに参加しました。
まず受けた印象は、去年に比べて、マスコミの数が少なかったです。
医療機関名が公表されて世間の関心が高まってきていると思ったのに、選挙の取材に忙しいのか、これから裁判も大詰めを迎え世論を盛り上げていかなければならない時に、少し残念な思いがしました。
各被害者団体の皆さん、全国支える会の皆さん、支援者の皆さんが集まり、それぞれの持ち場に別れて活動しました。
私は、文部科学省の交渉と、厚生労働省前のリレートーク、薬害根絶の碑の前行動、被害者交流会、マリオン前のうちわ配りに参加しました。
文部科学省では、子供達を薬害の被害者にも加害者にもしたくないとの思いから、教育がいかに大事かということを訴えました。
・薬害が起きたら、すぐに何故そうなったのか原因の追求をして問題提起をしないと被害は防げない。うやむやにしたまま後まわしにするから、本当のことがわからなくなる。
・あらゆる観点から国民に薬害のことを知らせ、国民が学ばなければ薬害はなくならない。
・薬害のことを学べば偏見、差別はなくなる。
・人権を守る為にも教育は必要
・国は国民に対して積極的に薬害のことを知らせ、真剣に取り組むべきだ。などの話会いが行われました。
これに対して、文部科学省からはこちらからの話を聞くだけで具体的な対応などはなく、去年から何も進展していないなと思いました。
リレートークでは、九州原告の福田さんが訴えを述べられました。青春を謳歌すべき若者が、今受けているインターフェロン治療の辛さに耐えての涙ながらの訴え「将来、私がお母さんになって子供から、『薬害ってな~に。』って聞かれたら『もう薬害なんかないんだよ。』と言えるような世の中になって欲しい。」を聞いて、私も涙してしまいました。
被害者交流会では、新しく肺癌の治療薬、イレッサの被害を訴えるビデオを観ました。イレッサは「副作用の少ない夢の新薬」と宣伝され、承認されました。その薬を服用した為、大切な娘さんが重篤な副作用で亡くなられてしまわれたお父様の無念な思いはどれほどの事かとお察しします。またも、新しい薬害が起きてしまったことに強い憤りを感じます。
その後、私が薬害C型肝炎について、私の受けた被害、薬害に対する思いなど、少し話をさせて頂きました。皆さんにどのように話したら、きちんと伝わるかなと不安な気持ちで話しましたが、少しでも理解して頂けたら、嬉しく思います。
それから、10人程のグループに分かれて、各グループごとで、参加者が自己紹介と思うことを述べられました。薬に頼るのではなく食べるものに気をつけることが大事ですとのお話、薬剤師さんのお話、肝炎友の会の方のお話などを、聞くことが出来て、とても参考になり、良かったです。
マリオン前では支える会の皆さんと被害者 支援者の皆さんとで「薬害根絶の碑」の写真と薬害の説明を記載しているうちわを通行人に手渡しました。
私が受け持ったうちわを配り終えて歩いていると、私のことを通行人と思われたらしく、お母さんと一緒にお手伝いをしてくれている7~8才のかわいい女の子から「お願いします。」とうちわを手渡されました。私が受けとると笑顔でニッコリ笑ってくれました。
私は子供の笑顔が大好きです。
子供に希望を託します。
だからこれから先、子供達、若者達、何人たりともが、薬害の被害者にならない為にはどうすれば良いのか、それぞれの立場で、みんなで考え学ぶことが、とても大事だなと思います。
終わりに全国支える会の皆さん力づけて頂いてありがとうございました。感謝致します。